fc2ブログ

アメフクラガエルを栽培する

カエル
01 /10 2020

遅れながら、新年あけましておめでとうございます

1~2か月に一回程度の更新しかない当ブログですが今年もぼちぼちと続けていきます!


IMG_8440.jpg

さて、新年一発目の記事はタイトルと写真の通り、アメフクラガエル(Breviceps adspersus)飼育紹介!

饅頭の様な丸い体形が可愛いと近年になって人気が急上昇しているカエルです。普段は土の中に潜っていて殆ど姿を現しません!まぁ、このカエルについての説明は検索すればいくらでも出てくるのでこれ以上は省略‼


著者はこれまで様々な種類のカエルの飼育をしてきましたが、実はフクラガエルの飼育は初めて

というのも今までの私は断固としてこのカエルの飼育だけは拒否していたからだ


フクラガエルはカエルの中でも絶大な人気を誇り、シーズンになるとSHOPにこれでもかというくらいに大量入荷する。誰かが繁殖させて増やしているわけではない。全て現地で乱獲されているのだ。人気がある=売れるから乱獲され大量に入荷する。このカエルを飼うという事はそんな乱獲に加担している気がしてどうも飼育する気になれなかった・・・

IMG_8439.jpg

しかしこのまま黙ってフクラガエルの乱獲~ペットとして消耗品扱いされるのを黙って見てもいられないのが、カエル飼育者としての思いでもあり、どうせ飼育するのなら彼らにより良い環境、あわよくば繁殖も視野に入れた飼育方法を開拓したいと思ったのである


一般的にフクラガエルの飼育は水槽の中に土をできるだけ深く敷き詰めて飼われる。自然界では地中深く潜り地下水から給水する事から水槽の底数㎝を湿らせておく。餌はごく稀に地上に出てきた時に口に入るような小さな虫を多めにばら撒く

飼育自体は決して難しくは無い。基本的にはこれだけで1年以上の長期飼育例の報告もあるが、残念ながらそれ以上の発展はなく、結局消耗的な飼育で終わってしまうのが現状だ


フクラガエルの自然界での生態で解っていることは繁殖期以外は一生殆どを土の中で暮らし、雨が降るのを刺激に繁殖し、産卵は地中の水が溜まっている場所で行いオタマジャクシではなく既にカエルになった状態で孵化するという。やはり土の中の環境を如何にするかが問題だ

フクラガエルの飼育は良く「土を飼う」と例えられるがまさにその通りである


そこで私は「土を飼う」という言葉をヒントにある画期的な飼育方法を考えた!それは「飼育」とは大きくかけ離れた方法だが、決して難しい事ではない


「栽培」すればいいんだ‼


IMG_8420.jpg

一体何をバカな事言っているんだコイツは?」と思われるかもしれないが、まずは材料を調達。全てホームセンターで手に入るものだ。どうみてもこれから家庭菜園を始める様にしか見えない(笑)


しかしこの家庭菜園用のプランターこそが実は非常に良い構造になっているので見て欲しい

IMG_8421.jpg

プランターの底には排水できる穴が開いており、これで上から水を大量にかけても内部が水没することなく下に流れる訳だ。土中の通気も生まれる。

こんなの植物を育てる植木鉢などではごく当たり前の構造だが、考えてみればこれまで飼育されていた水槽にはこの当たり前のものが無かった。植物を排水設備のない容器で育てると上手く育たない。一部の丈夫な観葉植物でハイドロカルチャーの様な水栽培があるが、ある程度長期的なキープはできても大きくは育たないのだ。一部例外もあるが、植物を育てる事は基本土の環境を如何に上手くするかが重要になってくる

IMG_8422.jpg

プランターの底はスノコ状になっており、スノコ下部分には水を貯める事ができる。これなら先ほど記述した土中に地下水が溜まっている状態を作ることが出来るではないか!

IMG_8424.jpg

下部分の排水穴は二か所あり、水を貯める量を調整できる。今回はある程度水を貯めるとして下部分の排水穴は栓をしているが栓を抜けば溜まった水を全て排水することもできる。土中の湿度を調整できるわけだ


さて、プランターの設備を説明したところでいよいよ土を入れます!

今回は一番シンプルな赤玉土を使用しました

IMG_8425.jpg

いきなり細かい粒の土を入れると隙間からこぼれてしまうので、まずは大き目の粒の赤玉土を3~4ℓ程敷きます

IMG_8426.jpg

隙間を埋めたらいよいよメインとなる小粒の赤玉土(14ℓ以上)を敷きます

IMG_8427.jpg

ちょっと殺風景なので多肉植物(クラッスラとハオルシア)を植えてみました。見栄えだけでなくカエルの糞などをある程度分解してくれる効果を期待。植物の状態を見る事で土の乾燥具合なども見る事ができます


だが、この余計な事をしたのが後に大失敗を引き起こしてしまう((((;゚Д゚)))))))


IMG_8428.jpg

そんなことはまだ知らずにせっせと水やり

水をやる際は屋根を付けて土が完全に乾いている部分も作ってみる事に(因みに給水は上からだけでなく下の排水穴からも可能)

IMG_8430.jpg

後は専用のビニールカバーで軽く覆って完成!置き場所は室内でもいいが、天気の良い日はこのまま外に出しても良さそう!置き場所を変える事で昼夜の温度や日照時間など自然の環境変化を作ることができるのも繁殖に効果的になると期待


さぁ、準備が整ったところでいよいよフクラガエルの登場です!(* ´ ▽ ` *)

IMG_8432.jpg

大きさの比較の為にちょっとだけ饅頭の箱に入ってもらいました(^^;

ほとんど饅頭と変わらない位の大きな2個体がメス。他はオスです

IMG_8433.jpg

この姿を見るとやっぱり可愛くて人気があるのも納得がいきます。しかし、可愛いからといって無理に穿り出してしまうとストレスが溜まって結果寿命を縮めてしまう事になるので、この姿をまじまじと拝めるのはお迎え直後の最初だけ!

IMG_8437.jpg

プランターに移すとあっという間に土の中に潜ってしまいました

その後夜間にたまに出てくると思いきやまた直ぐに潜ってしまうといった感じで、予想通り殆ど出てきません。過去にチャコガエルスキアシヒメガエルといった潜り系の他のカエルも飼ったことがありますが、それらとは比べ物にならない位まぁ~潜ってばっかりです(;^ω^)


さて、これにて一件落着と思いきや、早くも問題発生!

IMG_8526.jpg

一番大きなメスがプランターの壁を乗り越えてまさかの脱走!

脱走の瞬間は目撃していなかったが、翌日2階の階段にフクラが転がっているというありえへん衝撃的な状況に出くわしてしまいましたぅ(@゚Д゚)@。Д。)わぁぁぁ~~~~ッ!!!!!!

飼育部屋は3階だから彼(彼女)はそこから階段をコロコロ転げ落ちるように移動していたという事になる。フクラガエルなんぞ穴を掘るだけで跳ねる事も走ることもできないと完全に舐めていたが、実は見た目以上に動けるヤツだった


脱走の原因は直ぐに判明した。まずプランター周りのビニールのガードが甘かった事、そしてあの植えたクラッスラが脱走の足掛かりになっていたことだ

IMG_8527.jpg

すぐさまクラッスラは引っこ抜き、周りのビニールは養生テープでしっかりと固定!

今回はたまたま発見され無事に救出されましたが、気が付かないまま逃げられていたと思うとゾッとします((((;゚Д゚)))))))

飼育開始早々とんだ失敗談ではあったが、こういう失敗談も飼育記録としては貴重な情報ですし、何よりフクラガエルの意外な運動神経の高さに驚かされました。やはり前情報だけでなく、実際に飼育して見ないとわからない事もあるものなんですね(^^;


今回始めたアメフクラガエルの「栽培」はあくまで自分の仮説を元に始めた事なので、果たしてこのやり方が吉と出るか凶と出るかは全くわかりません。しかしこういった新しい飼育方法への挑戦が貴重な情報源として残ってくれればそれだけでも充分意味があるばすだと、ただの土だけのクソつまらないプランターを眺めながらそう思うのであった(笑)

スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

その後が気になります!

Re: タイトルなし

2021/4/8の記事「近況報告」にて結果を紹介しております。

ダルメシアンフロッグ

本名:アンナントビガエル
(Rhacophorus annamensis)

カエル、トカゲ、植物などいろいろやっています!
普段はTwitter(twitter@dalmatianfrog)にて日々公開中

当ブログ記事の主な内容
・飼っている生き物の紹介・繁殖事例
・栽培している植物の紹介・レイアウト方法
・廃材を使った自作ケージの作成
・ジャングル探検記

現在飼育中の生き物達(2024/2/20 更新)
・カエル(両生類)
アカメアマガエル
キンイロドクアマガエル(キンメトタテガエル)
コケガエル(ベトナムコケガエル)
ジュウジメドクアマガエル(ミルキーフロッグ)
ステルツナーガエル
デュボワアオガエル
トマトガエル(アカトマトガエル、サビトマトガエル)
ヒキガエル(ミヤコヒキガエル、ミドリヒキガエル)
マレーキノボリガマ
ヤエヤマアオガエル

アマミシリケンイモリ
メキシコサラマンダー

・爬虫類
アカアシガメ
アカミミガメ
クサガメ
セマルハコガメ
ニホンイシガメ

オオバクチヤモリ


・植物
食虫植物(ネペンテス、サラセニアなど)
アリ植物、蘭などの着生植物
多肉植物、ブロメリア
その他熱帯の植物(サトイモ科、シダなど)